今週は新しい(というか、新しく文庫化された)本を3冊読んだのですが
 これがいちばん面白かった。
 何もかも放置して読みふけってしまった。
 こういう、「リアルなおとぎ話」みたいなのってやっぱり好きだ。
 映画も観てみたいなぁ。

 もう2冊は伊坂幸太郎の『終末のフール』と、宮部みゆきの『名もなき毒』。
 宮部みゆきのあのシリーズは、たわいないんだけどなぜか好き。
 空港で買って、飛行機の中で読んだ本(笑)
 本当はこれじゃなくて、おなじ著者の『客室乗務員は見た!』というものなんだけど、レビュー検索に引っかかってこなかったので。

 クレーマーだったり迷惑行為を繰り返したりするお客さんの話、いろんな非常事態が起きたときの対処、あるいはCAのちょっとした失敗談など、まあ他愛ないエピソードの寄せ集めで、もう一度読み返したいかと言われればそんなこともないのですが(失礼)

 でも1ヶ所、読みながら不覚にも落涙してしまった部分があって。

 ギャレーで涙をこぼしたCAと一緒に、私も泣いてた。
 私はCAではないし彼女たちの心労は知りようもないけど、それでも、あの涙の味はたぶん分かる。
 あれはきっと、似たような仕事をしたことがある人にしか分からない、と思う。
 と、きのう同期に言われました。
 別にシリアスなことではなく冗談ぽい話の流れだったんだけど、その声とその言葉とが、妙にすとんと自分の中に落ちてきた。

 そのあと本屋で見かけたこの本を、内容も何も知らずにたまたま読みました。
 そして少し泣きました。

 たとえばタカラヅカみたいに深く固い絆ではないけれど
 それでも、同期は何者にも代えがたい。

「悪いな」
震えながら太っちゃんが言いました。
「惚れても無駄だよ」
私が言うと太っちゃんは口の端だけで笑ったようでした。
「現場行ったらしゃきっとしなよ。今は寝てりゃいいんだから」
仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。
同期ってそんなものじゃないかと思っていました。

2009年手帳事情

2008年11月27日 読書
 来年の手帳(またしてもほぼ日ですが)はすでにカバーごとゲット済みなのに、これを見るとものすごい心が動くー。いかん。

 特にブリットハウスの「THEME」というシリーズのカバーに心惹かれています。
 ほぼ日のレフィルとロディアを一緒に収納できるらしい。便利。
 きょうたまたま丸善に行ったら実物があって、なかなかステキでした。
 ペンホルダーがもう少し太ければ買ってしまってたかも…。

 と思っていまちょっとググったら、実は真ん中にもう一本、太めのペンも差せるホルダーがついているのを発見(笑)
 うわあどうしよう!!

 もう一度実物を見て悩んできます…。

ポーの話

2008年10月10日 読書
 幅広い泥の川が、北から南へとゆるやかに流れている。
 夏はみっしりと生えた夏草を、冬には枯れ草や渡り鳥の死骸を乗せ、そのまま運んでいくほど濃密な泥だ。一年を通し、底の浅い平底舟が、酒樽や穀物袋を積んでそろそろと往き来する。


 この書き出しがなんとも魅力的。
 「小説」とは違う、「物語」の持つ力を久しぶりにまざまざと見せつけられた作品でした。
 夏に読む夏の本というのは、どうしてこうもくっきりと鮮やかに自分に刻まれてしまうのでしょう。

 本だけじゃなくて
 夏に行った場所も。夏に出会った人も。

秘密の花園

2007年3月12日 読書
 三浦しをんの小説でシリアスなのを初めて読みました(いままで何となく避けて通っていた)

 高校時代のいろんなことを思い出して、なんだか感覚が冴え冴えとしてくる作品。

華麗なる一族

2007年1月20日 読書
 読み終わりました。
 初回放送を見た翌日に読み始めたんですが、2回目の放送を見る前にすでに私のなかでは終わった気分(笑)

 いやー。
 鉄平(キムタク)が踏んだり蹴ったりで可哀想すぎやんね!!
 (何その普通な感想)
 心がすさんだ。
 面白いけどさー。
 あと同じ表現が何度も何度も出てくるとか、たまに日本語ヘンとか、そういうのが若干気になる。

 …気晴らしに明るい本が読みたい…

朦朧

2006年10月28日 読書
 地下鉄のなかで『地下鉄に乗って』を失くしました。
 電車のなかで本を失くす、とか意味がわからないんですが。
 徹夜明けの日に地下鉄乗って本を読んでて、いつのまにか爆睡して、降りて乗り換えて、ふと気づいたら本がなかった…(;´Д`)
 たぶん手から滑り落ちたんだと思うけど、そのことに気づかなかった自分が怖い。
 せめて降りるときに気がつこうよ(笑)

 仕方ないので、きっとあの本は地下鉄の線路を通って別の時代に行ったんだ、と思うことにしています(夢見がち)
 だってそういう物語だからさ。
 今度映画も観にいく予定。
 博多で読んだ本。

 すべてのディテールがあまりにも完璧で美しくて胸が痛い。
 どのページを開いても、うっすら涙が出てしまいます。
 旅行から帰ってきて読んだ本その1。

 これから結婚する人は読んではいけない。と思う。
 どうしようもなく絶望的。
 でもとてつもなく甘美。

重力ピエロ

2006年8月6日 読書
 旅行中に読んだ本その2。
 なぜか2冊とも「家族」の話でした。偶然。

 重いのに軽く、軽いのに重い。
 本当に重要なことは陽気に伝えるべきなんだよ、という言葉が好きです。
 旅行中に読んだ本その1。

 三浦節全開で楽しいです。
 個人的な好みをいえば、もっとユーモアに徹した小説を書いてみてもいいのではないかと。
 ときどき不自然なほど唐突に文章が湿り気を帯びるのが気になる。

bittersweet

2006年7月14日 読書
 久々に本屋のマンガコーナーに行ったら、『キス』が文庫になってた…!!
 懐かしいなぁ。高校生のころ大好きでした。
 「コレ文庫にならないかなー」「単行本で8冊しかないから出ないんじゃないの?」みたいな会話をクラスメイトとしていたのが、昨日のことのように思いだされます。
 うわーいま見ても明らかにゴシがかっこよすぎるな…(´∀`*)
 こんどオトナ買いしに行こうっと!(4冊しかないけど)

 そして三浦しをんが直木賞!?!?!?
 嬉しいというより普通にびっくり。
 大好きだけど、こういうラインで評価される人だとは思ってなかった。。
 おめでとうございます。

dimensions

2006年6月9日 読書
 父「読んだことない宮部みゆきの本が図書館にあったから借りてきたけど、これ知ってる?」
 私「知らーん」

 ということで読んでみた1冊(何それ)
 ジブリのアニメとかテレビゲームとか、そういう二次元ぽい世界だなぁと思って読んでたら、本当にゲームのノベライズだったらしいです。あとがき読んで知った。

 絵も音声も動きもないのに、二次元の世界に更なるふくらみを与えられる宮部みゆきの文章はすごい。文字ってすごい。
 若干装飾的に過ぎると感じるときもあるけど(特にこの本はそうなんだけど)、彼女の言葉の選び方は好きです。美しい。
 ひょーーーー
 ハリーポッターで泣いたの初めてです。
 1週間かけて第1巻から全部読み返して、かなり脳味噌がハリーの世界に入り込んでたせいもあるとは思うけれども。

 でもあれは反則…!!
 裏切りが、ではなく、ただ単に善きものの終わりが。
 あああ苦しかった。

 それにしても、いつも思うんですが
 ハリーポッターの物語って「ファンタジー」とは似て非なるものだよなぁ(笑)

リアル

2006年4月16日 読書
 きのうの夜読み始めたら途中でやめられなくなってしまい、結局明け方4時に読了。
 おかげで今日寝不足すぎて死にました。
 最初と最後はもっとカラッとしててもいいかなーと思うけど、おもしろかった。
 すごくリアルでものすごく非リアル。

生き証人

2006年4月15日 読書
 明日はイースターなので、昔お世話になった教会で卵をラッピングする手伝いをしてきました。
 まあ人手が足りないからって無理やり呼び出されたんですけど。

 うちの祖母よりも年上と思われる素敵なおばあちゃまと一緒に作業をしていたのですが、彼女がものすごく唐突に
 「私の母方の祖父はね、旅順で船を沈めて港を防ぐ仕事をしたのよ」
 と言いだし、あまりのタイムリーさに心底びびりました。
 「に、日露戦争ですね!?!?」(音速で反応)

 汽船を自沈させて港口を閉塞するという、生還率の低い作戦。
 きのう書いた広瀬武夫はそれで亡くなったのですが、その方のおじいさまは無事生き延びて帰国後に受勲されたそうです。
 歴史っておもしろいなぁ。
 最近また読み返しているのですが、海軍の広瀬武夫が本当に素敵すぎて泣けます。
 明治のロマンチシズムの象徴のような人だ。
 しかし通勤時間にしか読んでないので、サッパリ読書がはかどりません。困った。

 昨日今日と飲みのオンパレードです。

 同期飲み。みんなパクさんパクさんと言いながらビールを注ぎに来てくれる。かわいい。
 もう全員揃うことはなかなかないだろうし、いい機会でした。
 みんな辞めるなよーー。

 大学の男友達数人と飲み。久しぶりに下の名前で呼ばれる。うれしい。
 ビールの味が私好みで、いい店でした。
 この人たちほど自分の言葉が通じる相手はいないわ。

 きょうは後輩ちゃんたちと飲み。
 みんな元気かなぁ。がんばってるんだろうなぁ。楽しみ楽しみ。

 わが親しき友よ、健かなれ。

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